2014年2月12日水曜日

怖い話は…

怖い話はあまりありませんが、不思議な話ならかなりあります。
時々、ネットで「怖い話」のたぐいを読んでは「こわあああ」っていいながら楽しんでおりますが、世の中不思議な事ってのはあるものですよ。

私が小学4年生の時に亡くなった一番上の叔父がいます。
うちの父は数多い兄弟の中でも末っ子で、末っ子が実家を継ぎました。当時生きている中では一番上の叔父だったんですが、遠い事もあいまって、年に一度来るか来ないかな感じ。
その叔父が何のきっかけも無く、突然実家にふらっとやってきた。何の連絡も無く。私の両親も驚いてました。母親がちょうど手術を控えていて(病気ではない)、ばたばたとしていた時期に本当にふらっとやってきた。
実家に来た理由は…「無い」。来たかったから来た、という話でしたが、当時電車で実家までくるのに電車代も時間もかなりかかります(ほぼ一日がかり)
にも関わらず近所に出かけてくる、みたいなノリでやってきた。

それから三日間、親父は仕事には行ったけどちょうど休みもとれたりして、叔父はただなんとなく実家でくつろいで畑を耕すのを手伝ったり、海を見に行ったり、という感じ。特に目的はない感じ。子供だった私は優しい叔父がいるのが嬉しくて、いろいろ遊んでもらった。

その二週間後に、叔父は亡くなりました。心不全でした。

何のきっかけもなく、ただ実家で弟(つまり私の父)と酒を飲んで喋って、笑って、思い出話をして……、そんな三日間であったため、叔父が帰った日に、父は「もう会えないかも」と感じたそうです。私も何故かそう思いました。
なんだか、もう片足をあっちの世界に入れてしまっているような、そんなふわふわした感があったのです。それは、父、母、姉も感じていました。

これを書いててい思い出しましたが、当時飼っていた猫がとても懐いていた。すごく馬鹿みたいにいろいろ話しかけていた。うちの猫は当時24歳。その猫もその年のうちに死にました。

虫の知らせ、というのがあります。私はそれを信じています。叔父にもそういう何かがあったのかも。自分が死ぬと感じていたのかもしれない、と思います。

叔父が死んだ知らせが届く日、私と父は胸騒ぎがして一緒に寝ていました。しかも、普段決して寝ない場所である仏壇の部屋に。
二階に住む姉は、早朝に階段を登ってくる音を聞いたといいます。「寝てるのか? 元気でな」と父に言われた(父と叔父の声はきわめて似ている)と言っています。

そういう事も…、あるんです。

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